「なんでギターなんか作ってるの?」 帰省した折、周囲の人たちによく聞かれます。 私は以前、海上自衛官でした。最新鋭の護衛艦に乗り組み、ちょうど湾岸戦争開戦時で日本国の防衛に関する議論が 身近に交わされるようになった頃です。 年の半分以上は艦の中、要するに、鉄のカタマリのなかでの生活でした。 そこでの仕事はミサイル迎撃システムのオペレート、密室でコンピュータをかちゃかちゃやっていたわけです。 そんな時、同期が乗艦している掃海艇が、ペルシャ湾へ派遣されるというのです。 この、掃海艇というのは、海中に浮遊して磁気(鉄)に反応する機雷を除去するのが任務です。 だから、自身が鉄であってはいけないのです。じゃあ、FRPみたいなもんでできてるの? じつはこれ、主に木でできているのです。 (私もその時まで知りませんでした。) 鉄のカタマリの中で生きている私が、木で作られた艦を見たときの感動 ! 外見は灰色でショボイのですが、艦内は別世界。塗装されたナチュラルな木に照明があたり、 人肌を感じさせる木の風合いは、 「美しい!」 思わずため息が出たのを覚えています。 私に、木に対する憧れが芽生えたのはたぶん、その時からだと思います。 恥ずかしながら私は、俗に言う高価なギターというものを見たことがありませんでした。 ちょうどその次の年に、例の鉄のカタマリで米国へ行き、LAの楽器屋さんで世界のギターを目の当たりにしました。 「きれかねーー!」 たぶんその頃、佐世保には少なかったと思うんです。美しいと思うギターが。 実際に、ギターの表板に使用される木の多くは、スプルースやシダーという種類の木です。 これは北米や北欧など、寒いところに生息する針葉樹と呼ばれるものです。 (サイドとバックは暑いところの広葉樹が多いようです。) 木目を数えてみてください。200年や300年、私たち人間には遠く及ばない長い時間、風雪に耐え 生き抜いてきた木です。 環境破壊や汚染で、ただでさえ枯渇する木は、大切にしたいものですね。 そんな地球の財産とも言うべき美しい木を司り、一本一本、心を込めて、ギターを作っていきたいと思います。
アーティストの皆さんへ提言!! 「 時は今 天が下しる 五月哉 」 明智 光秀 暑くも無く、寒くも無いこの時期、ギターにとって最もよい季節でもあります。 ケースにしまっておくのではなく、この気持ちのいいエアーを体感させてあげてください。 そして是非、世に存在するいろんなギターに触れてください。ギターとの出会いは、単にTOOLの獲得ではなく、 人との出会いと同じ影響を与えます。 ちなみに弊社の所在する可児市は、光秀出生の地とされているんですよ。 楽器から受けたインスピレーションで新しい楽曲が生まれる ! ・・・ かもしれませんね・・・ 時は今です。 合掌 2006年 5月 ヤイリギター 井手 正人 |
|||||||||||||||||||||||||||||
| コラムニストプロフィール |
![]() |
ヤイリギター 井手 正人
長崎清峰高校卒 入社11年目。 木工部、ギター最終検品、大正琴部を経て 現在は塗装及びwebを担当。吉村 昭を愛読、好きなギタリストはランディー・ローズ。 首相の靖国参拝はオオムネ賛成 1971生まれ。 ゼッタイ夏も甲子園に応援いくぞー!! (株)ヤイリギター http://www.yairi.co.jp |
| バックナンバー |
|

|トップ|お問い合わせ|加盟店・広告主募集|ご利用上の注意・個人情報の取扱い|サイトマップ|
Copyright(c)2005 CES All rights reserved.
本サイトに掲載されている画像・文章等、全ての内容の無断転載・引用を禁止します。
Copyright(c)2005 CES All rights reserved.
本サイトに掲載されている画像・文章等、全ての内容の無断転載・引用を禁止します。






















